茶筒の素材

茶筒の素材別特徴などの簡単なまとめです。茶筒買うときにいろいろ調べた事をメモ代わりに残しておきます

プラスチック製

安い茶筒で使われる素材。軽いのがメリット。デメリットは強いて言えば高級感が無いことでしょうか。でも木製を模したものや漆塗りを模したものも多く、安いなりにメーカーもがんばってます

ブリキ製

安めの茶筒から高い茶筒まで幅広く使われてる金属素材。安くても茶筒に必要な遮光・密閉機能は十分に果たす。外装に使われる場合、何かしらの柄がプリントされてる事が多い

銅製

5000円以上くらいの高級茶筒に使われる素材。抗菌作用があり清潔。京都・開化堂の茶筒が最も有名

その他の有名メーカーとしては

新光堂(新光金属)

東屋(たぶん新光金属のOEM)などがあります。銅製は素材の輝きを生かした仕上げのものが多いです

経年(2年目くらいから)によってくすんだり黒ずんだりしますが銅の茶筒ではこれを「育つ」といって好ましい変化として受け取る人も多いです。逆に言えばそういう経年変化がイヤな人は選ばないほうがいい素材

なお外側が銅でも内側は異素材という場合もあり、例えば京都・開化堂は外側が銅ですが内側はブリキ。とはいえ同じ金属製なので異素材感はなく、デザインのおかしさを感じることもないです。もちろん実用性上の問題もありません

コアな伝統工芸マニアには「玉川堂(ぎょくせんどう)」というメーカーがあります。ここは職人さんがペラっとした一枚の銅の板をコツコツ叩いて叩いて叩いて叩きまくって立体物を形成する製法。なので内側も外側も純銅です

ステンレス製

金属素材の中で最も錆びにくい。ゆえに清潔。経年変化も少ない。だいたいが新潟の燕市・三条市製。デザインの幅が少なく、いわゆるステンレスっぽい見た目の物がほとんど

真鍮

京都・開化堂が金色の茶筒の素材として使っている。見た目がゴージャス!

銅製と同じく経年変化はする

スズ。お茶ガチ勢や煎茶道ガチ勢御用達素材。茶筒のなかでは最も高級な素材で、煎茶道でも最上級の茶筒素材と位置づけられているそうです。職人により精巧に作られた驚異の密閉性で保存製が高い。

大久保利通の遺品が没後百年ほど経って発見され、その中に薩摩製の錫製茶筒があり、中に入っていた緑茶は風味がいささかも損なわれてなかった‥なんてエピソードもある

小さくても500mlのペットボトルくらいずっしりした重さ。なので使い勝手は多少悪いけど、その重さもまた高級感に一役買ってるとも言えます。有名なメーカーは薩摩錫器、大阪錫器など。海外製の錫茶筒もあるけど密閉性ではやはり国産に比べて劣るようです

木製

もっとも有名なのが秋田県・角館(かくのだて)の伝統工芸である桜皮細工の茶筒。別名樺細工。金属の冷たい質感が好みでない人におすすめ。

伝統的に使われてきただけあって軽く、錆びず、あたたかみのある雰囲気で使い勝手がいいです。そのほか木を挽いて形成した茶筒や曲げわっぱの茶筒、漆仕上げの茶筒なんて変わり種もあります

陶器製

あまり一般的でない素材。密閉性に劣り、茶葉の劣化が早い。重く、落とすと割れる

ガラス

中が見えるのがオシャレ。ファミレスのお茶のドリンクバーなどではガラスの瓶にそれぞれいろんなお茶が入ってたりして綺麗です。でもガラスはたいてい密閉性が悪く、さらに遮光もしないので茶葉の劣化が早まります。おすすめしない素材

おすすめの茶筒

いろんな素材があるのはわかったけど、結局おすすめはどれ?…と言われれば、個人的なおすすめはこれです

実際に私が愛用している茶筒です。木製で外側は綺麗なカエデ、内側は伝統的な桜皮が使われており一粒で2度美味しいデザイン!スッキリとしたモダンなデザインで今どきのインテリアにもよく合います

老舗の商品なので高級な雰囲気があり、精巧に作られていて使うたびに「ええもん買ったわぁ…」としみじみ感じてます。軽くて使い勝手もいいです

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