ウールのメリットとデメリット

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ウール

小さい頃親にウール製品を禁止されてた反動か大学生くらいから逆にウールにハマった私。

 

なんでハマったかといえば
暖かくてすっごく快適だから。
暖かいのにムレれずにさらっと着れる!

 

そんなウールのメリットとデメリットについて、自分がウールを着てきた経験も交えて紹介します。

 

まずはウールのメリットから。
※ここでは基本的にアパレルに使われるウールを想定して書いています。

吸湿性が高くサラサラ快適

ウールは吸湿性が全ての繊維の中で最も高く、
放湿性も(たしか)全ての繊維の中で一番高い。
つまりムレれずにサラサラ快適なのが特徴。

 

※寝具ではウールよりも吸湿性のいい合成繊維が開発され実際に使われてたりしますが、話が横道にそれるのでここでは割愛。

暖かい

ウールの特徴

ウールはとっても暖かい。
フリースより暖かいです。
かつムレないから「質のいい気持ちいい暖かさ」です。

ウールの快適性を知った後はユニクロのフリースにはなかなか戻れないです。

でも水は弾く

ウールは素材として水を弾く特徴があります。
つまり汗かいても「濡れてベタッとした感じ」にならないです。
だから汗かいてもカラダが冷えにくい。

 

水を吸わないというのはポリエステルなど人工繊維でも同じ事がいえます。
なのでユニクロの速乾素材のシャツとかああいうサラサラの質感が好きなひとはウールと相性がいいはず。

ウールに神秘を感じる・・

水を弾くウール

・湿気は吸う
・だが水ははじく

という相反する性質を併せ持ってるのは繊維の中でウールだけ。
これがウールの一番神秘的な特徴。

現代科学をもってしても
いまだに人工繊維では再現できていない性質。
やっぱ動物(羊)の毛って良く出来てるな~、
と思うしみじみ感じる部分です。

汚れにくい

水を弾くので汚れにくいです。
醤油がちょっと飛んだくらいならすぐにティッシュでふき取れば大抵セーフです
(シミにならない)

 

ウールは繊維の構造として表面のスケールという部分が水を弾く性質がある上に、適度に油分を含んでいるのでより水をはじきやすいです。

 

洗濯を繰り返したり、あるいは洋服にするまえの羊毛の処理によってウールの油分が抜かれて水を弾く性能が低くなる場合もありますが、

それでもやっぱ本来の性質により水を弾きやすく汚れにくいです。

防臭性がある

ウールは天然の防臭性があり汗臭くなったりしにくいです。
「服は臭わなければセーフ」という考えなら臭くなるまで洗濯せずに済むので洗濯の回数が減ります 笑

 

実際ウールのセーターとかは
「少なくともシーズンの終わりに一回洗濯すればそれでいい」
というのがネットを調べた限り通説です。

 

考えてみれば羊さんだって本来、換毛期がきて毛が生え変わるまでは今ある毛で生きてくしかないんですから、毛が汚れに強い・防臭性がある、といった性質を持つようになったのは当然といえば当然かも。

 

※ちなみに現代の羊は品種改良の結果、換毛期がなくなってるのがほとんどです。
(人間が毛を狩るという大前提のもとで生きてる)

 

さらに余談ですが・・・
ときたま羊毛用の羊が脱走して、数年後に見つかった時にはとんでもない毛玉になってた、なんてニュースがあることも。

こいつとか
ニュージーランドのニュースで報じられた羊

毛玉やんけ・・!

 

日本語での第3者による解説

http://shindenforest.blog.jp/archives/41324421.html

 

伸縮性が高く着心地がいい

話をウールの特徴に戻して・・・
伸縮性が高いので着心地がいいです。

とはいえ今時はウールじゃないその他の洋服だって十分伸縮性がありますから、これはウールならではのメリットとは言えないかも。

シワになりにくい

これはマジ。
合成繊維のニットもシワになりにくいですが
ウール100%のは特にシワになりにくいように思います。

 

一日着たウールのカーディガンを椅子にポイッと投げておいても、翌日着る時にシワになってないくらい。
もしシワがついた場合もスチームアイロンを当てれば綺麗にシワが取れます。

静電気が起きにくい

ウールってなんとなくバチバチって静電気が起きそうなイメージがありますが、実はその逆で静電気が起きづらいです。

 

私は以前、静電気があらゆるシーンでパチパチくるので(家の玄関のドアを触るのが毎回恐怖)
自分自身を帯電体質なんだと思ってたんですが・・・

 

その原因は、着てる洋服がユニクロのヒートテック+アクリルのセーターと合成繊維ばっかりだったから、というものでした。

 

ウール100%のセーターにしてからは静電気が減りました。

※参考記事として詳しく書いた文章を後日UP予定です

燃えにくいので安全

ウールは燃えにくいです。対して人工繊維はプラスチックからできてる=石油からできてる ので燃えやすいです。

 

実際ユニクロは慈善事業として
「いらないフリースを燃やして燃料にする」
ために回収してたくらいですし。
(フリースの主な素材はポリエステル=人工繊維です)

 

そう考えるとアウトドアで火を使うときはウール製品が相性良さそう。焚き火ってパチパチっと急に火が飛んだりするので。
もし服に燃え移ってもウールならセーフ。

冬暖かく、夏涼しい?

ウールの特徴について調べていると
「冬暖かく、夏涼しい」
という表現が常套句のように出てきます。
が、これはハッキリ言って大げさ。

 

夏にウールのセーター着てたら普通に暑いわ!

ほんとに夏涼しいなら夏のファッションはウールの半袖ニットが定番になるはず。

 

でも実際はそんなことない。
ということからも明らかです。
夏涼しいはいいすぎ。
アロハシャツとかのがよっぽど涼しい。
騙されてはいけない(戒め)

ウールの特徴 デメリット編

綿や合成繊維にくらべてウールは取扱には多少気を配る必要があります。
以下ウールのデメリットの詳細です。

(建前上)水洗い不可のものが多い

ウールのニットの洗濯表示

そもそもウールのセーターの場合、品質表示タグをみると大抵が水洗い不可でドライクリーニングしてくださいってなってます。

 

そのとおりにクリーニング店に出すとすればクリーニング代がかかりますからこのランニングコストがデメリットのひとつ。

 

まあ私は水洗い不可のものでも普通に水洗いしちゃいますけど。
これで普通に水洗いできました(手洗い)

ウールのニットが水洗い不可になってるものが多いのは、ニットをそのまま洗濯機にぶちこむとフェルト化して縮んでゴワゴワになるためで

そういうことやっちゃう人のクレームを回避するために建前上水洗い不可にしてるんじゃないかと個人的に思ってます 

水洗いでも全然いけるよ~

水洗いする場合手洗いになる

上記の通り私はウールのニット手洗いしてます。
つけ置きした後に30秒くらい押し洗いしてあとはすすぐだけ。
なので私は大した手間に感じませんけど、やっぱ人によっては手間にかんじるかも。

洗濯機のおしゃれ着洗コースを活用する方法も

洗濯機にはたいていおしゃれ着洗いコースがついてるんで、それを使う手もあります。
(おしゃれ着洗コース×上記のウール用洗濯洗剤)

 

干し方に配慮が必要

ニットは水を吸うとかなり重くなります。
脱水してもやっぱ多少重いです。
そのまま普通のハンガーにつるして干すと物によっては自重でビローンと縦方向に伸びてしまう可能性があります。

 

あとはハンガーの形にそってニットの形が定着しちゃったり。
(ニットは乾くときの形に「なる」性質が若干ある)

 

対策としては私は

 

・洗濯カゴの上に平干しして、6割くらい乾いたらふつうにハンガーに吊るす
・もしくは立体的なハンガーを使って干す

 

というふうにしてます。
こういう立体的なハンガーだとハンガーに当たるニットの表面積が増えて負荷(ニットの重量)が分散するので型崩れしにくいです↓

でも一番いいのはこういう
平干し用ハンガーを使うことでしょうね↓

毛玉ができやすい

毛玉はウールの宿命。
人工繊維のアクリルだと毛玉はほとんどでません。

 

対策としては毛玉取り機。
高機能な毛玉取り使えば毛玉とりなんて一部位なら10秒、全体的でも3分くらいで終わります。

 

むしろ毛玉がバンバン取れるのが楽しくて毛玉できるのがちょっと楽しみになるくらい。

 

私が使ってる高機能な毛玉取り機はこれで


毛玉クリーナー

6年連続毛玉取り機の売上ナンバー1です。
高機能っていっても2000円しないくらいなので安いです。
ほんとこれもオススメ。

毛玉取り機

100均の毛玉取り機も100円にしては頑張ってるなとおもうけど・・・これと比較すると100均のは「安物買いの銭失い」と言わざるを得ない。
ちゃんとした毛玉取り機は効率が圧倒的に違います。20倍くらい。

虫食いの可能性がある

ウール、カシミヤなど動物由来の繊維は虫食いの可能性があります。
なのでシーズン終わりはムシューダ入れときます。

ムシューダ

ムシューダはその名の通り本当に無臭です。
「防虫剤の臭い」的なのはしないです。

最後に

以上、ウールの特徴(メリット&デメリット)
の紹介でした。
私がウールの洋服にもつ印象としては

 

ちょっと手入れに気をつける必要があるけど、
それがなんとも思わなくなるくらいめちゃめちゃ快適な服

って印象です。
取扱に注意が必要でもそれが逆に愛着になります。
ウールはいいぞ~

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