「ニットの手入れ方法の嘘をあばく」
↑
ちょっと大げさなタイトルですみません。
いままでウール100%のニットをかなり酷使してきたんですが(30日間ほぼ毎日部屋着として着るとか)
ネットで調べると出て着る
「ニットのお手入れ方法」
の中には、
「それはちょっと神経質すぎでは・・?」
と突っ込みたくなる内容のものもあるんですよ。実際に使ってきた経験と照らし合わせて。
「その方法がベターなんだろうけど実際そこまでマメにメンテしてる人ほとんどいないでしょ、、」みたな。
ウール100%のニットって快適で
私は純粋に「もっとみんな着たらいいのに」と思ってるんですが、
このままでは「ウールのニット買おうとしたけど、ネットでニットの手入れを方法を調べたら面倒くさそうだったので買うのやめた」って人も増えちゃうんじゃないかと思い
もっとラフに使っても大丈夫ですよ!
と伝えたくこの文章を書くに至りました
快適な服との出会いが前評判で絶たれてしまうのはもったいない。
以下、ニットの手入れ方法の嘘を切っていきます
一日着たら数日やすませる
寝言は寝て言え。
5年くらい着てきたニットを、さらに30日間連続着用してみるといった実験をしていますが全然問題ないぞ。
特に毛玉ができやすくなるといった感じもないです。
毛玉ができても毛玉取り機で一瞬でとれます。
脱いだら毎回ブラシをかけて手入れ
毎日じゃなくていい。
最低、ホコリや固形の汚れ(フケとか枯れ葉とか)がついてるのを目視したときに手でつまんでとるかブラシで払えばいいだけ。
・・・とはいえブラシはセーター買うなら手入れ用に一本持っておいた方がいいです。
参考→KNC3422 評判
(私の使ってる洋服ブラシのレビュー記事です)
毎日ではなくとも、手入れのためのブラッシングはたまにはしたほうがベターですけどね。
目に見えない汚れが落ちますし、毛並みがととのって見た目の高級感もアップします。(ニットの種類によっては光沢も出ます)
ブラッシング手入れは
・部屋着用なら2~3週間に1回くらい
・外着なら5回着用に1回くらい
くらいが常識的な手入れ回数かと。
※マメに洗濯するならブラッシングは洗濯後だけでいいかも。
着終わったら固く絞ったタオルで襟元などをたたき拭きする
→襟元などを拭くのは汗を拭き取り変色を防止するためとのことですが・・・実際たたき拭きそんな面倒なこと普通しません。
濃い色のセーター買えば汚れやちょっとの変色なんて目立たないから大丈夫 笑
以下、白のセーターを着たい人向け
白色や白色に近いウール100%のセーターはたしかに汗含んだまま放置すると黄色に変色してしまいます。(1ヶ月放置くらいで黄ばむ。一度やらかしてしまった。)
予防策としては
・白系のニットはウールじゃなくてアクリルやナイロンなど人工繊維のものにする
(もしくは毛が入っていても割合が20%以下くらいの低いやつ)
・またはウールの白ニットはマメに洗濯する
という対策方法があります。
ドライクリーニングでは汗は落ちにくいっていいますから、家庭で水洗いするのが一番黄ばみ防止に効果的でコスパもいいです。
参考→「ウールのニットを洗濯する方法 」
着終わったらハンガーにかけて風通しのいいところに置いて湿気をとる
なーに気取ってんだ!
私なんか一日着たウール100%のニットを寝る前にソファにポイッとなげて、翌日仕事から返ってきたらそのまま着る・・・というのをかなりの頻度でやってますが
(最悪だなw でも部屋着のニットだけでだから許して)
それで何の問題もありません。
臭いやすくなったりもないです。
ニットが湿気った感じになったりもしてません。
中厚手のニットなのでシワもほぼできません。
シミがついたらすぐしみ抜きする
これはウール問わずそのとおりです。
ちなみに、しみぬきの方法を詳しく解説してくれているサイトもあるんですがウール100%のニットの場合もともと汚れに強いです。
コーヒーこぼしても、すぐティッシュでこぼした部分をぎゅっとつまむようにしてコーヒーの水分をティッシュに移動させればそれで済みます。
今までこの手入れだけですがシミが残ったことないです。
万が一それでもシミが取れないならすぐ30度のお湯にシミのついた部分をつけとけば大丈夫かと思います。ウールは湿気は吸っても水分はほぼ吸収しないです。なのでつければ水にシミが溶け出すはず。
30度のお湯推奨なのがそれが汚れが落ちやすい温度だからで、洗面台などに給湯機能がないなら水でもいいかと。(しょうがないもんね)
なお熱湯はウールが縮むのでNGです。
毛玉はマメに取って手入れすべき
余計なお世話です。
気になった時にとればいい。
毛玉は放置しているとモリモリでかくなっていく・・・とかもない。
毛玉取りは「毛玉取り器」が圧倒的に便利です。
なのでウールのニットを買うなら手入れ用に買っておいて損はありません。
参考→「セーター 毛玉 取り方」
洗濯表示と素材を見て、それにあった洗濯方法で洗濯する
うるせえ!
どんなニットでもこれで水洗いだ!
ドン!
↑実際このニット用洗剤で
「洗濯表示でドライクリーニング」
&
「洗濯表示で水洗い不可」
のウール100%のニットを何度も水洗いしていますが全く問題ないです。
風合いが悪くなったり、縮んだりもしてません。
ニット用の洗剤も別に高くないので、これは専用のを買ったほうがいいと思います。
ニットの洗濯方法について詳しくはこちらの記事に書いてます
↓
参考その1
「ウールのニットを洗濯する方法 」(手洗い)
参考その2
「セーター 洗濯機での洗い方」
色落ちするか確認する
色落ちするから洗わないってわけにもいかないし、どっちみち洗うんだから単独洗いならイチイチ色落ち確認しなくていいだろ。
・・・とはいったもの、いろんなニットを一緒くたに洗うならたしかに確認が必要かも。
でもその場合
「白色は単独で洗う」
「濃い色はまとめてあらう」
というふうにすれば色落ち確認しなくても別にいいのでは。
洗濯ネットで洗う
洗濯機で洗うならこの手入れはやってあげて(懇願)
干すときは平たいところに平干しする
なぜニットは平たいところで干したほうがいいかというと、ハンガーだと水を吸って重くなったニットが自重で縦に伸びてしまう可能性があるからです。
でも薄手のセーターならそんな重くならないですし、ハンガーで干して問題ないです。
(ユニクロのエクストラファインメリノセーターとか)
中厚手のニットでも、ふんわりした軽めのニットならこういう立体的なハンガーで干せば問題ないかと↓
肩の部分が広いので重量負荷が分散されます。
しっかり目が詰まったような重量のあるニットや、厚手のローゲージニット、ゆる~く編んである「かなり伸びやすいニット」は素直に平干ししたほうがいいです。
アイロンで仕上げをする
ウールはシワになりにくい素材なので基本的にアイロン不要です。
もししわになってもハンガーで吊るして1日経てばシワが伸びます。
シワになりやすいニットをあげるとすれば、薄手のセーターですね。
ニットにアイロンかけるなら
それでもアイロンでシワを伸ばすなら、アイロンをちょっと浮かせてスチームだけ当てる方法による手入れがセオリーです。面倒で手が疲れますが繊維を傷めずシワがとれます。
自己責任ですがアイロンの温度が「低温」設定ならアイロンを直接あてても問題なかったです。
※高い温度のアイロン当てるのはNGです。その場所が溶けてテカる可能性が高いです。
衣類スチーマーもおすすめ
ニットのシワが気になるようなら衣類スチーマーの購入を考えるのも手です
ニットの手入れにかなり便利です。
ボタンを押すとスチームが噴射されるので、それをニットにあてるとすぐにシワが伸びるというすぐれもの。水を入れて20秒くらいで速攻使えます。
あとハンガーにニットをかけたまま使えるのでいちいちアイロン台をひっぱりだす必要もないです。スチームによる殺菌&消臭の効果もあり。
あと朝、ワイシャツの致命的なシワに気付いた!
というときもササッとこれでシワがとれます。
保管するときは防虫剤と乾燥剤を入れる
この手入れはやったほうがいいです。ムシューダも乾燥剤(除湿剤)ホームセンターで350円~500円くらで買えます。
保管するときにこれらを一緒に入れとくだけで虫食いも防げるし、衣類が湿気った感じになることもなくなるので翌シーズンしょっぱなから気持ちよくニットを着れます。
除湿剤は梅雨のおわりの時期に一度、吸湿限界量まで来てないか確認(限界来てたら取り替える)のがベターです。
服が虫に食われてたときの気持ち悪さっていったらないです。
衣装ケースの中にムシが存在してるというたしかな痕跡がキモい・・。(タンスの裏に落っこちてたカシミアマフラーで一度やらかした)
気持ち悪くて一緒に保管してたその他の洋服も全部洗いたくなります。だからこの対策はしといたほうがいいです。
最後に
どうでしょうか。この記事を読んで
「これなら私でもウールのニット買って大丈夫そうだな」と感じた人が一人でもいれば嬉しいです。
逆に「いやー、これでもかなりめんどくさそうで無理・・」と思った人はウールのニットは向いてないかも・・。
でもウール100%のニットは暖かさの質がいいし(ムレずに快適)、ウールの下着と組み合わせれば静電気起きにくいし、いいっすよ~(*゚∀゚)
コメント