Go To キャンペーン制度を使った錬金術 ※悪用厳禁

金券のキャッシュバックがある旅行商品

世の中には
「宿泊すると○○円分のクオカードやAmazonギフト券がもらえる!」
といった不思議な宿泊商品があります

たとえばじゃらんに掲載されていたこちらの宿泊施設は…

Go To キャンペーン錬金術1

泊まると5000円分のクオカードかアマゾンギフト券がもらえます

この宿の宿泊料金は10900円です

Go To キャンペーン錬金術2

そもそもなぜこんなサービスがあるかというと、出張に来るサラリーマンが宿の料金を一旦自分で支払って、後に自分の会社に経費精算・請求するときにアマゾンギフトカードの金額ぶん得するようにです。
会社には宿泊代の経費として10900円を請求、自分の懐には5000円分のアマギフが残るというもの。(もちろん宿は明細書に「アマゾンギフト券5000円分」なんて書かない)

この宿泊にGo Toキャンペーン適応されたら?

もしこの宿泊にGo Toキャンペーン適応されたとしたら

支払額7085円(10900円から35%割引)

受け取る金額
アマゾンギフト券5000円
Go Toキャンペーンの地域クーポン券1635円→クーポン券は百円単位で四捨五入するので2000円分に

受け取り合計7000円

差額:85円の支出

…と、実質1泊85円というタダみたいな金額で宿泊できることになります

民泊もGo To キャンペーンの対象

また民泊もGo Toキャンペーンの対象とされます(まず民泊として行政に認可されてる必要はあり)

宿泊業者とグルになった場合

たとえば身内が民泊やってるとか、あるいは民泊やってる人と知り合って共謀し、通常5000円の宿泊料金を「35000円のアマゾンギフト券付き1泊4万円」で販売してもらいそれを購入すると

宿泊者の支払金額
26000円(40000円の35%オフ)

受け取る金額
アマゾンギフト券35000円分
Go Toキャンペーンの地域クーポン券6000円

差額:15000円のプラス/日

…と、1泊するごとに15000円もらえる逆転現象がおきます
Go Toキャンペーンは宿泊日数の上限がないのでもし7連泊すれば10万5000円も稼げることに

宿泊業者側と折半しても一泊で7500円、7泊で52500円のお金が得られます(国から支援金等を詐取する行為ですが)

こんなことも考えられるので適正利用のためにも国から説明会や会見などで「こういう金券で還元する行為は許さねぇからなぁ?それ実質詐欺だからね?」と一言クギをさしておいてほしいです

現実はそんなに甘くない…と信じたい

またGo To キャンペーンの割引対象になるは対象事業者として登録し、認可される必要があります。対象事業者となる条件として

「宿泊施設の予約システムを通じて、宿泊記録が外部に確実に蓄積・保管される仕組みが構築されているなど、適正な執行管理のための体制が確保されていることを条件に支援対象となる」

との表記が国のGo To トラベルキャンペーンの資料にあります。なので宿の販売価格、宿泊頻度などを国が後々調査できるところに限って認可すると思われます。

外部に確実に蓄積、というのは楽天トラベルなど旅行系通販サイトを通じての宿泊の販売のことを想定しているんでしょうね。

 

ネット対応してないホテル・旅館がキャンペーン対象外になってしまう可能性も

ただこの場合、集客を楽天トラベルなどのネットに頼らず、リピーター・口コミ・るるぶなどの旅行雑誌への掲載だけで集客できている旅館やホテルの場合「宿泊記録が外部に蓄積される仕組みが構築できてない」と見なされGo Toキャンペーンの対象事業者として認可されないんじゃ…という懸念も出てきます

たとえばネットにうといおじいちゃんおばあちゃんが家族でやってる旅館ような、記録は紙の宿泊台帳で管理してる…なんてとこもあるでしょうし、そういう小規模なところこそお金が行き渡ってほしいので、このあたりはこれから国が対応策を提示してあげてほしいところです

Go Toキャンペーン悪用錬金術をしてバレたらどうなる?

まず仕組みとして宿側はGoToキャンペーンにて割引された35%相当額を、後々に国に申請して割引金額相当を振込みなどでもらうと思われます。もし悪用がバレたらキャンペーン対象事業者を取り消されてこらからの集客増も見込めなくなるうえに、割引相当額の振り込みもなくなると思われます

 

さきほど例に上げた「1泊35000円のアマゾンギフト券つき4万円の宿泊」を販売したとして計算すると、宿泊事業者側は

収入 
利用者の支払った宿泊代26,000円

支出
利用者にプレゼントするためのアマゾンギフト券35000円ぶん

収支
9000円のマイナス/日

となり、加えて詐欺で国から訴えられる、民泊の場合は民泊認可取り消し、…といった可能性があります

利用者と宿泊事業者と結託して錬金術をした場合、バレても一泊あたり15000円得られる利用者のほうがあきらかに低リスク、ハイリターンで、業者側はハイリスク低リターン。なので民泊側は利用者の甘い言葉に惑わされないように…

一言感想

もしクオカードやアマギフなどの還元を規制しなかったらどエラいことになるぞ

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