三陽商会 CAST

赤字で苦しんでいる三陽商会が立ち上げた新ブランドCAST(キャスト)
ほとんどの人が「これ売れないんじゃね?」と思ったであろうブランドですが案の定とうか、売れてないみたいですね…

短編映画を使った広告手法が顧客にうまく訴求できず、出店立地とターゲット層が乖離しているなどといった問題も露呈。キャストの売り上げは想定を大幅に下回った

引用:msn.com マネー
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コロナウィルスによる全体的な販売減速もあいまって三陽商会は依然厳しい状態が続いています

三陽商会 CASTのマーケティング手法

ここで大雑把に三陽商会のCASTというブランドのマーケティング手法を確認しておくと

「短編映画を作り、その作中の登場人物の服が買える」

というマーケティング方法
専門用語ではシネマコース型マーケティング、と言うらしい

動画が見れなくなってた

で、今キャストのホームページをみると普通なブランド紹介兼通販サイトという感じになっていて、もう短編映画は見れなくなってるっぽいんですよね(私が見落としてるだけだったらすみません)

動画を見ながら服を買えるというサイトをつくるためにかなりお金をかけたでしょうに、すでにそれが跡形も無くなくなってるとこをみると反響ほぼゼロの無風状態だったんじゃないでしょうか

CASTのマーケティング手法の結果と問題点

誰にも興味を持たれなかった(多分)というのが結果であり問題点

CASTの動画再生数はかなり低そう

試しにyoutubeで「三陽商会 CAST」と検索してみると関連動画の再生回数は141回~5200回程度(2020年4月次点)しかありません。少なすぎる…。たぶんこれ以上再生数が増えることもないでしょう

動画を切り口にしたマーケティング手法をとりながら動画サイトの本丸といえるyoutubeでの関連動画再生数がこれですから本編の再生回数もかなり低かったことが予想されます。下手したら関係者以外見てないのでは

 

本来なら短編映画の第2弾の公開があるはずだったと思われるのですが、2020年春ではモデルの着用写真を新しくしただけでした

キャストのホームページで短編映画が黒歴史のようになかったことにされてますから、早くもシネマコース型マーケティングには見切りをつけたと言えそうです

 

まあ短編映像がほとんど視聴されなかったと考えれば第2弾が無いものわかる。誰も見てないんじゃ作るモチベーションも出てこないだろうし継続にgoサインも出ないでしょう

CASTが興味を持たれなかった理由

ターゲットとする人たちが興味を持ってもらえるキッカケがなかった

というのがキャスト不振(というか認知されてない)の理由じゃないでしょうか
高視聴率を誇ったドラマの脚本が脚本…というわけでもないし、ものすごく人気の高い女優が出演している…というわけでもなし

そういうとっかかりが無ければ、ただでさえyoutubeで自分のみたい動画が見れる昨今で30分もの動画を見てもらえることはないかと

感想

失敗するのは挑戦した証なのでぜんぜんいい、むしろ素晴らしい事だと思います

でもいままでバーバリーというブランドを長らく日本で育て価値を高めてきた三陽商会が、新ブランドではやや突飛ともいえるマーケティング手法をとり舌も乾かぬうちにその手法をやめる、というのは赤字にに悶える中の苦し紛れの一手で、かつその一手が悪手だったという感じに思えてなりません

 

自分たちの見せたいブランド観を押し付けるような手法で、そのせいで顧客が置いてけぼりになってるように感じます

そしてそれゆえにお客に振り向いてもらえない、という結果になっているのではないでしょうか

 

 

 

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